2007年より長きに渡り市民参加型イベントとして活動してきた「横浜市民ミュージカル」。2020年はコロナ禍で公演中止となってしまいましたが、今年は2年ぶりの舞台でのパフォーマンス。2022年2月に「忍SHINOBI2022」の舞台を控え、白熱のレッスンが行われている桜木町の練習会にお邪魔してきました!
上は78歳、下は6歳の年少さんまで、様々な年代のキャストが集まり、立ち稽古が始まりました。始まるまではふらふら歩きまわっていた子ども達も、一気に緊張感が高まります。
歌、ダンス、台詞廻しや体の細かな動き、舞台全体から見た立ち位置など、複雑な要素が絡みあい創り出されるのがミュージカルの舞台。小さな子どもには少し難しいかな?いやいや、皆とっても楽しそう!
脚本・演出家の万田祐介さんにお話を伺いました。
万田さん:
コロナ禍の中練習を再開するにあたり、感染症対策にはかなり神経を使ってきました。台詞の読み合わせはオンラインを活用したり、稽古場での密を避けるための人数制限したり、芝居の距離感なども。お子さんも出演しているので、年代によって理解力も違いますしね。
演じる側も観る側も同じですが、コロナへの不安を払拭するために、具体的な対策、ルールを作ることが大切だと思います。それぞれ価値観も考え方も違うので、新しい指針、スタイルを確立することが大切です。
市民ミュージカルの活動意義はどんなところにありますか?
横浜市民ミュージカルは、創作の場での出会いによりコミュニティが膨らむことに意義があります。この場所での出会いが、新たな可能性を生む、そこが魅力ですね。そして、僕自身が「皆で一緒に創り上げていく」という作業が好きなのです。稽古は楽しいですよ!
もしミュージカルやってみたい!と思ったら、初めてでも出来ますか?
自分の意見がちゃんと言える、人の話が聞ける、そしてやる気がある。この3点があれば大丈夫です!オーディションはしていませんので、やりたいと思って門を叩いてくれた方はいつでも歓迎しますよ。
そして音楽監督のPi坊さんにもお話を伺いました。
Pi坊さん:こちらでは10年前から歌唱指導として関わり、今は音楽監督として作曲、作詞、アレンジをやっています。歌は楽器と違って自分の身体があれば良いので、手軽に取り組めて、手軽に楽しい気持ちになれます。でも、歌詞の意味を読み解いていくような深い関わり方も出来るので、奥が深いですね。そして、大人も子ども夢中になれることが見つけられるって素敵なことだなと思っています。
お子さんを教えることの難しさや面白みはありますか?
そうですね、子どもは限界値が分からないのが最大の魅力でもあり、難しいところでもあります。どこまで出来るかな?声域やブレスも、すべて手探りです。そして毎年声が変わっていきますので、そこもね。でも、成長を一緒に感じられるのは嬉しいですよ。
キャストはもちろん、スタッフも含めてかなりの大人数で創り上げていくミュージカルの舞台。感染症対策には大変ご苦労されていますが、皆で創り上げる喜び、終演後の達成感が原動力となっているのですね。こんな経験が子どものうちに出来るなんて素敵です♬
小学6年生の清。何をしても心はいつも足りなかった。
そこへ謎のおばさんが現れる...「生き抜く力」をテーマにした市民ミュージカル。
日時:2022年2月12日(土) 1回目公演14:00開演 2回目公演18:00開演
会場:横浜関内ホール 小ホール
入場料:一般¥2,300 高校生以下¥1,300<全席自由>
主催:横浜市民ミュージカル公演実行委員会・関内ホール
お問い合わせ:赤い靴記念文化事業団
045-641-3066
www.akaikutsu.net
akaikutu@cameo.plala.or.jp
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